スマートフォンユーザーが増え、さまざまなアプリをインストールすることが日常的になっています。
アプリ開発を行う、お店や企業も増えています。アプリ開発を進めるためには、自社の中で情報を整理して【企画書】を作成することが大切です。
【企画書】は、アプリ開発の際に重要となります!どのように企画内容を考えていくか、【企画書】を作成するポイントや注意点は何かご紹介していきます。
- アプリ開発をスムーズに進めていくには?
- 企画段階で明確にしておきたいポイント
- 何のためのアプリ制作なのか?
- 守らなくてはならないルール
- アプリ企画書の5つのポイント!
- 自分で作成する?サービス会社に頼む?
成功するアプリの企画書を作るには?

アプリ開発において、大切なのが企画です。成功するか失敗してしまうのかを、分ける大きな要因になります。考えるべきことをしっかり企画段階で理解していれば、より良い企画書を作成することができます。
さらに、開発チームメンバーの認識の相違を防ぐ効果や、目的意識を共有してもらうためにも役立ち、アプリ開発をスムーズに進めていくことができます。
アプリの企画書を作るために①作成理由を明確に!

アプリの開発には、ターゲットユーザーのニーズを踏まえたうえで【企画書】を作成しなければなりません。
企画段階で明確にしておきたいポイントは、大きく分けると3つあります。
ターゲットを明確に
アプリ開発をする、それぞれのお店や企業によって、もちろんターゲットは違いますね。自社にとっての【ターゲットユーザー】を明確にすることで、好まれるデザインや必要な機能などが変わってきます。
アプリを利用するユーザー=ターゲット(顧客)を明確にしましょう。
- 年齢
- 性別
- 仕事
- 住んでいるところ
- 趣味・好きなこと
「ターゲットユーザーのニーズは?」「ターゲットユーザーに必要なサービスは?」「ターゲットユーザーにとってメリットとなる機能はなに?」ターゲット像が明確になるまで、しっかりとアプリ開発チームでディスカッションしましょう。
ターゲットユーザー情報が具体的であればあるほど、アプリ開発のイメージがしやすくなります!開発時にユーザーターゲットを想定しても、リリースしたあと実際のターゲットユーザーとのズレが生じることもあります。
リリースしたら終わり!ではなく、定期的に見直しや修正することで、実際のターゲットユーザーにあったアプリに改良し効果的に集客へつなげましょう!
アプリを使って何をしたいのか?

アプリ開発でお店や企業に利益をもたらすには、ユーザーにアプリを利用してもらうことが第一です。アプリ開発では、ユーザーファーストの思考が大切です。
「何をどのように使えばよいかがひと目で理解できる」「ユーザーを混乱させない、わかりやすいインターフェースを作る」ことが重要です。
ユーザー目線で、意思決定やアクションを起こしていく考え方です。GoogleやYahoo!、クックパッドなど、ユーザーファーストを掲げる企業もあります。
注意すべきなのは、「ユーザーのことを第一に考えること」イコール「ユーザーの言うことを何でも聞く・お客様は神様」ということではないです!!
そして、お店や企業側にビジネスとしてのメリットがなければ、アプリ開発に費やした時間もコストもムダになってしまいます。
お店や企業側のメリットが何なのかを考え、企画・開発をしなくてはなりません。アプリ開発の先にある、集客や認知度の向上、何のためにアプリを作り自社の目的は何なのかをしっかり考え明確にしなければなりません。
アプリ開発に欠かせない【ビジネスゴール】の設定は必要不可欠です!
もし時間に余裕があるのであれば、類似アプリ市場調査し「どのようにユーザーを集めているのか」、「どのような方法で収益を得られているのか」などの企画や仕組みを、ビジネス的な視点で、参考にしてみるのもよいでしょう。
【ビジネスゴール】の設定は、企画書に必ず明記しておきたい項目です。アプリ開発チームメンバーが、同じ目的をもち、同じ方向を向き、企画・開発をすることで、素晴らしいアプリ開発ができるでしょう!
必要なアプリの機能は何か
アプリ開発をするには、必要な機能は何なのかをしっかり考えなければなりません。
「こうだったらいいな~」を叶えてくれる機能や、自社のアプリに必要か否かを、アプリ開発チームでディスカッションしましょう!
第一に優先させる機能は何なのかを考え、本当に必要な機能のみを選びます。“必ず必要でない機能”は、無理に搭載しないこともポイントです!

たくさんの機能を搭載することで使い勝手が悪くなる恐れや、利便性にかけてしまうリスクもあります。搭載する機能が多すぎてしまうとアプリの容量が大きくなり、ユーザーにとって、ダウンロードをすることがネックになってしまうかもしれません。また、開発コストが高額になる恐れがあります。
先ずは「必要最低限の機能」にしぼり、リリースすることをオススメします!
リリース後、徐々に機能を追加していくのが一般的なアプリ開発になります。
上記(アプリを使って何をしたいのか?)にもありましたが、開発したい類似アプリの市場調査をすることも1つです。多くのユーザーからの支持を集めているアプリを参考にすることで、企画・開発のヒントが得られるかもしれません。
アプリの企画書を作るために②どのように開発したい?

アプリ開発するうえで企画書の作成は重要な工程です!企画書を作成することで、アプリの全体像をイメージできるようになります。
ユーザーに認知してもらうためにも「どのようなアプリなのか」を、分かりやすくすることが大切です。
開発チームメンバーにとっても、ユーザーにとっても、「何のためのアプリ」なのかを理解できるのかを考えましょう。
費用は明確になっているか

アプリ開発を企画するうえで、「どのくらいの費用をかけることができる」かを、明確にすることが大切です!
費用の目安が決まっているのであれば、その費用内で実現可能な機能やアプリの種類を選んでいくことになります。予算がざっくりとしか決まっていない場合は、必要最低限の機能から予算を立てていく工程が必要になります。
アプリ開発の詳しい費用について「アプリ開発にはいくらかかるの?」について詳しくはコチラへアプリ開発にはいくらかかるの??

ネイティブアプリかWEBアプリか
アプリには大きく分けて、「ネイティブアプリ」と「WEBアプリ」があります。それぞれ特徴があり、開発するアプリの種類によって向き不向きが分かれます。
どちらのアプリを選ぶかによって、開発のコストや開発期間が変わります。総合的に考え、開発を始める前に決めておきましょう。
ネイティブアプリとは

ネイティブアプリとはネイティブアプリケーションの略で、アプリケーションストア「App Store」や「GooglePlay」経由でアプリをインストールすることが必要です。
加えて、アップデートもしなければなりません。iPhoneやAndroidいったスマートフォンや、iPadなどのローカル記憶装置にダウンロードされるアプリのことです。
基本的に端末上のシステムを使って動くので、WEBアプリよりも動作が早いというメリットがあります。
一度インストールすると、インターネットに接続しなくても動作するので、ネット接続が混雑したときなどにアプリの反応が鈍くなるという心配がありません。その一方で、デメリットもあります。
スマートフォン向けネイティブアプリを作る際には、iOS(iPhoneやiPadに対応)とAndroid版(XperiaやGALAXY対応)は、それぞれ異なる言語や開発環境が違います。
アプリケーション別に開発をする場合には、アプリを2つ作成しなくてはいけません。開発期間も費用も、WEBアプリを開発するより多くかかります。
WEBアプリとは
【WEBアプリ】とは、Google ChromeやFirefoxなどの【WEBブラウザ】からアクセスが可能なアプリケーションソフトウェアです。
インターネットを経由してアクセスすることにより、WEB上で使用するアプリです。【ネイティブアプリ】とは違い、モバイル端末(デバイス)にダウンロードやインストールする必要がありません。
そのため、ユーザーは通信データ容量(ギガ)を節約できるメリットがあります!
ブラウザとインターネットが使える環境があれば、スマートフォンのiPhone(アイフォン)や、Android(アンドロイド)・iPad ・WindowsやMacなど、どのようなOSや機種でも楽しむことができます。
ユーザーがわざわざアップデートをしなくても、WEBサーバー側で最新情報をアップデートすることができます。
どちらを開発する?
開発したいアプリのカテゴリーによって、どちらのアプリを開発すべきかが異なります。
アプリを使うユーザー視点での「ネイティブアプリ」と「WEBアプリ」の比較です。
ネイティブ アプリ | WEBアプリ | |
ダウンロード | 必要 | 不要 |
開発言語 | Java | HTML CSS JavaScript |
起動 | やや早い | やや遅い |
操作性 | スマホ本体と 連動して便利 | ブラウザの 機能のみ |
スマホとの連携 | 可 | 一部可 |
ネット通信 | 不要にすることも可 | 多くの場合が必要 |
開発したいアプリの仕様や、搭載したい機能によって、どちらのアプリが自社にとって適切かの判断が必要になります。
アプリの目的と条件を考慮した上で、ユーザーが使いやすいサービスを提供できるアプリ選びをしましょう。
「ネイティブアプリ」と「WEBアプリ」について詳しくはコチラへ

対応させるOS(プラットホーム)は

アプリケーションが動作するのに必要な環境を、IT業界では「プラットフォーム」といいます。
IT業界では、プラットフォームの土台は「OS」と言われます。自宅で遊ぶテレビゲーム機で発売されるゲームソフトは、基本的にそのゲームソフトに対応したゲーム機本体でなければ遊ぶ事が出来ませんね。
ゲームソフトから見ると、ゲーム機本体がプラットフォームに当てはまります。ゲーム機のプラットフォームは、ゲーム機本体の事を指すことになります。
OSとは
OSとはoperating System(オペレーティング・システム)の略省です。直訳すると「動作システム」です。
システム全体を管理し、コンピューターを動かすための最も基本的なソフトウェアのことです。
- 「ハードウェア」パソコンやスマートフォンといった機器類
- 「ソフトウェア」パソコンやスマートフォンを利用するための技術
- 「OS」パソコンやスマートフォンといった機器類の中で端末を管理・制御する役割
マウスやキーボードなどのデバイスから、入力した情報をアプリケーションに伝え、ソフトウェアとハードウェアの、連携を司る重要な役割を果たします。
パソコンやスマートフォンには表計算やワープロなど、仕事をするさまざまなアプリケーションがあります。
それらはOSごとに、それぞれ開発されるのが通常です。OSはさまざまな処理を、パソコンやスマートフォンの起動と同時に実行します。
- キーボードから文字を入力すると、
入力した文字が画面に表示される - マウス・タッチパッドなどを操作すると、操作した位置がわかる
- ハードディスクやメモリなど記憶装置の管理
- プロセス管理
- タスクのリソース割り当て
- ネットワークのデータ通信制御
- アプリケーションの動作
- ユーザーインターフェースの提供
- イヤフォンをさすと、イヤフォンから音が聞こえる
パソコンやスマートフォンを動作させるうえで欠かせないソフトウェアです。これらの機能はパソコンの機能ではなく、OSによって実現されている機能になります。
- 電源を入れても画面に何も映し出されない
- キーボードに打ち込んでも、文字入力ができない
- マウスを動かしても、カーソルが表示されない(もちろんクリックができない)
OSがインストールされていなければ、パソコンやスマートフォンを操作して何かを実行することはできません。
どのOSを選ぶべき?

Google(グーグル)のandroid(アンドロイド)OSと、Apple社のiOS(アイオーエス)では使えるアプリの種類や数が異なります。
Windows か Mac OS のどちらかでしか使えないソフトもあります。そのため、パソコンやスマートフォンを買う際はまず「どのOSの機種にするか?」を選ぶことが重要です。
またパソコンとスマートフォンでは、それぞれ違うOSが使われています。代表的なOSの種類をご紹介します。
スマートフォン用のOS
iOS | Apple社がMac OSを、携帯端末用に改良して作ったOS iOSはAppleの端末のみしか使用できない |
android | Linuxを携帯端末用に改良して Google社が作ったOS iOSと違い他社の端末でも使用できる |
パソコン用のOS
Windows | 1985年にMicrosoft社が開発したOS 世界でもっとも普及している、パソコン用OS |
Mac OS | Apple社の開発したOSで、Apple社の製品に使用 Apple社が通称「Mac(パソコン本体)」と OSまで開発している マウス操作の利用を前提として *「GUI」が初めて備わったパソコン |
ChromeOS | Google社が開発した、Linuxを基盤にしているOS ログイン時は、Googleアカウントを利用する仕組み 作業をWebブラウザ上で行う設計となっているため、 ブラウザ内で作業をすることができる |
UNIX | UNIXは1969年にAT&T社ベル研究所で開発されたOS 完全なマルチタスク機能を搭載しており、 セキュリティ強度が高くネットワーク機能や、 安全性に優れている オープンソースソフトウェアとして公開されている 誰でも自由に入手や使用、改変や再配布などを行える |
Linux | 1991年にリーナス・トーバルスが開発したOSです。 UNIX系のOSで、UNIX同様に無償で配布されていて 自由に改変できるという特徴 |
*「GUI(グラフィカルユーザインタフェース)」とは…現在では当たり前の機能になっている、マウスを使いアイコンをクリックするなどの操作を可能にしたのがGUIです。
操作の仕方や、デザインが異なっており、好みによって分かれます。また、Windows か Mac OS のどちらかでしか使えないソフトもありますので、使い分ける必要があります。
必要な機能は?
ユーザーの要求やアプリの目的を明確化した後には、必要な機能を洗い出します。ターゲットユーザーによって、搭載する機能は様々です。
主な機能をご紹介します。
プッシュ通知 | ユーザーにお知らせしたいメッセージを一斉通知できる機能 |
*セグメント配信 | 顧客を条件で絞り込み(ターゲティング)メールを送信する |
チャット機能 | チャットを使ったリアルタイムのコミュニケーションがとれる |
*SNS 拡散機能 | SNSを利用して ユーザーが店舗のアプリや情報を紹介する仕組み |
プッシュ メッセージ送信 | 許可されたユーザーに対して プッシュメッセージを送信することができる |
予約 ページ | 予約ページを設定し、 アプリから予約を受け付けることができます |
経路検索 | 現在地から店舗までの経路と推定到着時間が ワンタッチで確認できる |
*セグメント配信とは、メールマーケティング手法の一つです。SNS拡散機能<特許取得済 第5390037号>
そのほかの機能としては、スマートフォンを見た時に目がとまる「バッジ機能」があります。通知やバッジが出る機能は、アプリならではの機能です。
イベント情報の一斉配信を行いたいなら、「プッシュ通知」は必要です!
今回は「男性だけ」次回は「近隣に住んでいる人」にメッセージを送りたいと、考えているのであれば「セグメント配信」機能も追加することで、効率的に配信できます。
このように具体的に使用したい状況から、機能を落とし込んでいくことが大切です。自社アプリにとって、必要な機能を搭載しましょう!
容量にも気を付けよう

アプリには、様々な機能があります。「あれも!」「これも!」と、機能を搭載することで、コストも時間もかかり、さらに、アプリの容量も大きく(重く)なってしまいます。
ネイティブアプリ(あらかじめデバイスにダウンロードしてから利用する)では、データサイズへの配慮も必要です。
ターゲットユーザーの利用状況や使用機種によっては、アプリ容量の大きさがネックになってしまい、ダウンロードをしてもらえないことがあるかもしれません。
今までに、ダウンロードするために、他のアプリを消したことはありませんか?ターゲットユーザーの目線になって、考えてみてください。
ダウンロードをするために、わざわざ容量を確保しなければならないのは、煩わしいといって間違いないですよね。
アプリそれぞれのデータサイズをみてみましょう。(iPhoneの場合)
SNS系アプリ | 容量 |
---|---|
LINE | 213MB |
31.8MB | |
166MB | |
61MB | |
Skype | 111MB |
Messenger | 111MB |
定番アプリ | 容量 |
---|---|
135MB | |
Google Maps | 29MB |
Yahoo! | 15MB |
YouTube | 39MB |
Amazon | 94MB |
クックパッド | 34MB |
他では、スマートフォン内の写真は、1枚およそ1.5〜3MB。音楽は、CDアルバム(曲数にもよる)1枚60MBほどのデータサイズです。S
NS系アプリは、定番アプリとくらべて、データサイズは大きくなります。
必要な機能を搭載しつつも、「データサイズはできるだけ小さく!」がアプリ開発における大きな課題になります。
デザインはどうする?
人気を集めるアプリは、どんなアプリでしょうか。アプリを選ぶ時、何を基準にしてダウンロードしていますか。
人気の要因は様々ありますが、機能性や使いやすいということだけでなく、デザイン性の高さやユーザビリティの高さも挙げられます。
女性向けアプリで、男性が好むデザインでは女性の顧客を確保するのは難しいですよね。ターゲットユーザーに見合うデザインのアプリを開発することで、集客へつなげましょう!
また、アプリをダウンロードする際に目にするのは、アイコンですね。ユーザーがアプリをダウンロードするかどうかは、アイコンデザインが分岐点となります。アイコンデザインについて詳しくはコチラへアイコン記事―内部リンク―

アプリの企画書を作るために③成功への道筋は?

アプリを作る前に、なぜそのアプリを制作するのかを模索する必要があります。「誰の?」「どんな悩みを?」「どのように解決できるか?」などを考えましょう。
どのように使ってもらう?
アプリ開発は、「ユーザーがアプリを便利に使うこと」を、最重要視しなければなりません。
「目的に合わせて、お店を探すことができる」「目的地へのルートを、探すことができる」「興味のあるニュースを、リアルタイムで知ることができる」、などです。
「誰が」「どんな悩みを?」「どのように解決できるか?」を忘れずに進めましょう!
ユーザビリティを考えている?
ユーザビリティとは、ターゲットユーザーにとって、「使い勝手の良さ」を表します。
簡単!迷わず!ストレスを感じない!=「ユーザビリティがよい(高い)」と言えます。
ユーザビリティを考えながらアプリの開発を行い、機能やリンクなどを配置していきます。
「ユーザビリティの定義」5つがコチラです。
効率性 (Efficiency) | 「時間的・手順的に効率よく使えるの?」 ユーザーの効率的なサイト活用を補助する |
学習のしやすさ (Learnability) | 誰でも簡単に、 操作方法が理解できるような仕組み作り |
記憶しやすさ (Memorability) | しばらく使っていなくても、またすぐに使用できるか? 閲覧履歴や、閲覧済みのリンクが異なる色で表示されること |
エラー発生率 (Errors) | システムのエラー発生率を低くすること エラーを起こしにくくするほか、万が一エラーが発生しても簡単に回復できるようなシステム |
ユーザーの満足度 (Satisfaction) | ユーザーがシステムを快適に利用できるようにする 操作に問題なく、楽しく利用できるようにする |
「ターゲットユーザー」が、目的や状況において使いやすいことが「ユーザビリティ」です。
「使いやすかった!」「また使いたい!」と、ユーザーにリピーターになってもらうのがユーザビリティの目的です。
デザインや機能など、多くの要素がユーザビリティを左右します。
ゴールは明確か
アプリを使い続けてもらうことは、簡単ではありません。
ユーザーに「ダウンロード」+「使い続けてもらう」アプリを作りたいですね!
世の中に出回っているアプリの75%は非アクティブで、二度とダウンロードすらされないそうです。
企画段階から、仕組みや仕掛け、アップデートを計画に組みこむ必要があります。計画をしっかりと立て、ユーザーのニーズに応えるアプリ開発に努めましょう。
アプリの企画書を作るために④法律・ルール確認

アプリ開発には、守らなくてはならないルールがあります。場合によっては、トラブルに発展する恐れもあります。
どのような点に注意しなければならないのかを、把握しておきましょう。アプリ開発で、気をつけておくべき注意点3つをご説明します。
法律

アプリ開発を行う上で、法律を考慮しなければならないケースがあります。課金機能が搭載されたゲームアプリなどでは「景品表示法」や「特定商取引法」の、確認が必須です!!
課金をすることで優位にゲームを進めることができたり、レアなアイテムが手に入るため、熱心なユーザーは課金をします。
しかし、いくら課金してもその効果がないことが、以前に問題視されたことがありました。
それ以来、実際と異なる表示をし、課金を焚きつけるような行為は禁止されています。守れない場合は、罰せられるので気をつけましょう。
ユーザー同士がコミュニケーションを取れるアプリでは「出会い系サイト規制法」が絡む可能性があります。誹謗中傷が書き込めたり、児童が参加できるアプリをリリースするのは法律違反に該当するため避けましょう。
コンプライアンス
コンプライアンス(compliance)の意味は、日本語訳として「法令順守」「企業が法律や企業倫理を順守すること」という意味で、ビジネス用語として用いられることが多いです。
コンプライアンスは単に「法令を守ればよい!」と捉えられがちですが、法令を順守することは当たり前のことです。

自社のコンプライアンスに反していることが発覚してしまうと、仕様を変更しなければなりません。
最悪な状況では、開発の中止やアプリをリリースできない可能性も出てきます。
企業がコンプライアンス違反により、「売り上げの減少」「損害賠償請求」「社会的信頼や信用の失墜」といった、影響を受けかねません。自社のコンプライアンスを、必ず確認しましょう!
著作権・ライセンス
市場には、たくさんのアプリがあります。人気のアプリを参考にアプリ開発を進めると、無意識に他者とのアイディアや発想が似てしまうこともあります。
場合によっては、特許を取っているアイディアやデザイン、画像・動画などが混ざっている可能性はゼロではありません。
そのような素材を入れ込む場合には、著作権について確認する必要があります。
無断で使用して、賠償金を要求されることもあるので注意が必要です!トラブルを起こさない為にも、アプリの企画書を作成する時に忘れずに確認することをオススメします!
著作権について

著作権は、著作物を創り出した人(著作者)に与えられる権利です。著作者の権利を守るために法律で定められています。
著作物を作成すると自動的に著作権は発生します。 日本では公正な利用で文化を発展させることや、著作者の権利を保護する目的とし、著作権法で定められている権利です。
作ったものを無断に利用されたり、勝手に改変されたりするということを防ぐ意味合いもあります。著作者の不利益が生じないよう、適切に著作物を利用する必要があります。
ライセンスについて
著作権を保有している著作者(著作権者)は、著作物の使用条件を出して他者が利用出来るようにすることができます。
この使用条件は「ライセンス契約」と呼ばれるものになります。著作権を持ち、ライセンスを許諾する側(著作権者)を「ライセンサー」。
許諾の許可を受け、著作物を利用する側を「ライセンシー」。期間や用途など決められた条件の範囲内で、ライセンシーは著作物を利用することができます。ライセンサーにその対価として「使用料(ロイヤリティー)」を支払います。
写真素材サイトで配布されている、サイトを利用したことはありませんか。これらは、ライセンサー(著作者)の条件に沿って使用する必要があります。
これは法律で定められたライセンサー(著作者)の権利を守るという事と同時に、無断使用等によってライセンサー(著作者)の権利を侵害しないようにするためです。
ライセンサー(著作者)とライセンシーがお互い納得出来る形で使用するためにも、ライセンスについて、どういう使い方が必要であるのかを、知っておくとよいでしょう。
さあ、実際にアプリの企画書を作ってみよう!

企画書を作るための下準備がしっかりしていれば、成功するアプリは作れますよ!では、どのようにしてその下準備を、企画書に反映させていくのでしょうか。
アプリ企画書を作り上げる、ポイントをご紹介します。 しっかりと下準備をしていても、企画書が通らなければアプリを開発することができませんよ!!
「アプリ開発」の実現には、「企画書」がカギになります。
企画書に書くべき5つの項目

アプリの企画書を作るためには、以下のことを忘れずに書き入れましょう。
- 現状分析や競合の状況
- 企画の目的や企画内容
- 企画の具体的な目標と達成するための手段
- スケジュール
- 収支計画
5つの項目のポイントをおさえておくことができれば、下準備はO.Kです!
現状分析や競合の状況
アプリの企画書を作るうえで心がけたい点は、自社の現状や実態、トラブルやネガティブな現状を、正しく記載することが大切です。
たとえば、「新規顧客の獲得数が伸びない」「売上が下がっている」「顧客情報の管理ができていない」などの、課題も素直に企画書に組み入れましょう。
トラブルやネガティブな課題から目を背けてしまうと、アプリに取り入れるべき要素を見失う恐れがあります。
これらの現状が企画書に反映されることで、解決してくれるアプリ開発の近道にもつながります。
また、競合他社のアプリもチェックしましょう!ここで、企画準備でおこなった「類似アプリの市場調査」が役にたちます!効率的に企画書を作成するには、ターゲットユーザーが同じ競合他社のアプリを参考にするのもひとつです。
もちろん、そのまま他社のアプリを導入するわけにはいきません。
参考にするアプリがあることで、ゼロから全てを考えるより、企画書の作成は進みます。自社の個性を出したアプリを作る際にも、競合他社に似たようなアプリがないかを調査する作業は必要となります。
万が一あった場合には、そのアプリに改善すべき点や足りない点がないかを調査し、自社アプリの開発に役立てましょう。
企画の目的や企画内容
上記の現状分析によって、問題点が見えます。生じた問題点の中から、解決すべき課題を選び出します。
どのように改善をして、どのような状態を目指すのかを考えます。企画の目的や内容を明らかにしておくことで、具体的にどのように企画を進めるべきなのかを、考えることができますね。
SWOT分析を用いて、4つの視点から分析しましょう。
強み (Strength) | 競合と比較して優位な点、社内の有益なリソースなど |
弱み (Weakness) | 社内で不足しているリソース、 競合と比較して見劣りする点など |
機会 (Opportunity) | 自社の目標達成に関してチャンスとなる外部環境 |
脅威 (Threat) | 自社の目標達成に関して障害となるような外部環境 |
外部環境と内部環境の両方を正しく把握・分析することは、計画を立てるためには、必要不可欠ですよね。
SWOT分析は、項目の洗い出しだけでは意味がありません。当初の目的として掲げた企画内容をまとめるまで、しっかりとディスカッションしましょう。
企画における目的を明確にしてから、分析する必要があります。
企画の具体的な目標と達成するための手段

企画を始めるには、具体的に6W2H(なぜ・なにを・どこで・だれに・いつ・だれが・どうやって・いくらで)を、考えなければなりません。
6W2Hが明確になっていないことで、企画がうまく回らなくなってしまう恐れがあります。
6W2Hの強みは、作業の効率アップやスピードアップが期待できる点です。さらに、問題を解決するときにも、6W2Hを使うことでスムーズに戦略を立てることができます。
企画の目標を踏まえて、ターゲットに、どのようにアピールしていくのかを示しましょう。実際どのような工程で進めるのか、必要な情報を整理することで、具体的な企画書作成につなげましょう。
スケジュール
実際にアプリがリリースされ、ユーザーがダウンロードできるようになるまでの、スケジュールを立てておきましょう。
アプリ開発は、こだわり始めるときりがない作業になります。スケジュールが決まっていれば、そこに間に合うように作業を行うことができます。
さらに、アプリ開発後にはリリース前のテストや修正作業などが発生することがあります。
アプリを公開するにあたり、App store(iOS向けアプリ)とGoogle play(Android向けアプリ)へ審査を申請しなければなりません。
承認された場合は、追加作業を行うことなくそのまま公開することができますが、リジェクト(申請却下)された場合は、改善作業を行い修正が済み次第、再び審査申請を行う必要があります。
審査や修正作業などの時間も考慮して、余裕のあるスケジュールをたてることが肝心です。

収支計画

アプリ開発をしても、お店や企業が赤字になってしまい収益が生まれなければ成功とはいえませんね。
企画書には、おおよその年間予算案も記載しておきましょう。予算の枠組み内で、アプリ開発企画をします。
伝わる企画書の書き方
わかりやすく、納得させる企画書を書くことが必要です。視覚的にも見やすいデザインで書くことを意識しましょう。
相手に納得・理解してもらいやすい企画書作成へつなげましょう。
デザイン
企画書において、デザインはとても重要になります。要点がまとまっていて、見やすくわかりやすいことが、企画書には第一に優先されます。
良い内容の企画書でも、見にくくて理解できないということにならないように、デザインには配慮しましょう。
使うフォントは 原則1つ | 縦横の幅がほぼ等しく、 瞬時に理解できるゴシック体がオススメ! |
使うフォントの 大きさは3つまで | 見出し〇pt・本文〇pt・説明文〇ptなどで統一 |
色を使い過ぎない | 色を使い過ぎず、配色は3色まで! 白黒で印刷された場合にも、 見やすいように配慮も忘れず! |
整列・整頓 | 文章・画像・図・表は、端を揃えて整列させましょう。 |
アニメーションを 使い過ぎない | イメージやテイストをそろえ、使いすぎに注意です! |

基本的には、ベースにはシンプルな白地を用いりましょう。自社イメージや企画内容に合う色をベースにして、アクセントになる部分に色を使いましょう。
わかりやすさ
わかりやすい企画書とは、どのような企画書でしょうか。
読み手が、「表紙やタイトルを見て興味が湧き、ページをめくってしまう」「冒頭部分を読んで、読み進めたくなる」「引き込まれて、最後まで読んでしまう」このような企画書を作成したいですね!
読みやすい文面 | 文字間や行間が詰まっていると、 圧迫感を与えてしまい、 読み手は読みづらくなってしまいます |
情報を詰め込みすぎない | ワンスライド・ワンメッセージ! 1枚に1項目が理想です |
長い文章は避けて図解 | 長い文章になる場合は、理解しやすい 図解やグラフ、イラスト化へ! |
余白を作る | 余白を扱えると、見やすい企画書になります |
1スライドに要点を1つだけにしましょう。すべての内容を文章化すると、非常に長くなってしまいます。長い文章は決して読まれません!
内容を絞って箇条書き等で、簡潔に言い表しましょう。文章ではなく、図やグラフ・イラストにすることで理解しやすいものは、ビジュアル化することをオススメします!
アプリを自分で作成する?サービス会社に頼む?

アプリを自分で作成する?
企画書ができあがったら、いざアプリ作成です!アプリの企画書をもとに自分で作ってみましょう。
アプリ開発には、最低限のプログラミング言語の知識が必要となります。必要なプログラミングスキルを身につける方法として、「WEBサイトを利用して学習」「スクールへ通い学習」「書籍で学習する方法」などが、あります。
ライフスタイルに合う、学習方法を選ぶことができますね。独自で学習するのは、「手軽で始めやすい」メリットがありますが、プログラミング言語をマスターするには、約1000時間かかるといわれています。
時間がかかるということも、理解・把握しておきましょう!また、アプリ開発の知識がなくても手軽に導入できる「スマホアプリ制作ツール」があり、初心者の方にはオススメです。
「スマホアプリ制作ツール」とは、プログラミング不要で「スマホアプリ」を開発作成できるツールです。1から技術を習得することなく、アプリを作ることができます。
中には、無料のプランやお試し期間が設定されているツールもあります。実際にツールを利用して、どんなアプリが作れるのかを、お試ししてみるのもいいですね!
ただし「スマホアプリ制作ツール」で作成すると、アプリの性能や機能に制限があります。「オリジナリティのアプリ作成」「ツールでは搭載できない機能が必要」の場合は、アプリサービス会社への依頼をオススメします。
アプリサービス会社に頼む?

ビジネス目的のアプリ開発なら、個人でも必要なコストをかけてアプリサービス会社に依頼するのが安心です。
開発後の運用面(アップデートなど)などにも、配慮しなければ収益は見込めません。
アプリサービス会社に開発を依頼するには開発費用はかかりますが、ビジネスとして成功することで開発費用は取り戻すことができます!アプリサービス会社選びはとても重要です!
自社とアプリサービス会社双方が、気持ち良くプロジェクトを進められることが一番ですよね。
アプリサービス会社の技術力はもちろんですが、コミュニケーション力や提案力もとても大事です。
アプリサービス会社の、「アプリ開発実績」「得意不得意」「アプリ開発後の保守・運用対応」の、確認は必須です!
自社アプリを得意とするアプリサービス会社を選ぶことで、企画の段階から一から相談して作りあげていくのもひとつです。
企画からしっかりとフォローをしてくれる、アプリサービス会社だと安心してアプリ開発を進められます。自社の目線に立ってプロジェクトを整理して、提案・相談できるアプリサービス会社であれば安心ですね!
「企画書」が「アプリ開発」実現のカギ!
アプリ開発を行うにはしっかりとした、下準備が必要でしたね。良い内容のアプリを企画しても、見にくくて理解できない企画書ではアプリの開発を実現することができません。
5つのポイントをおさえて作成することが、アプリ開発の企画書には重要でした。アプリサービス会社を選ぶ場合は、企画からしっかりとフォローをしてくれる、サポート体制がしっかりとした、サービス会社だと安心ですね。
「アプリコLabo」では、制作から運用面までのサポート体制も充実しています。アプリ開発にご興味のある方は、ぜひ「アプリコLabo」にお気軽にお問い合わせください。
「アプリコLabo」では、お店や企業のアプリ開発のお手伝いをさせていただいております。